2021-01-01から1年間の記事一覧
監督は「不都合な真実」の製作に携わった社会派で、話題の「コンテイジョン」や最新の「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」の脚本を書いた実力派。実際、スリリングだけどしっかりとした構成。アダム・ドライバーが演じてるからというのもあるだろうけど、重厚…
「潜水服は蝶の夢を見る」など、私のわりと好きな作品をたくさん撮ってるシュナーベル監督。ゴッホは幸せに生きた人ではないってわかってるから、見るのがちょっとツライなぁ(「潜水服」もだけど)、でも、ゴッホが見た本物の糸杉が見てみたいと思って見て…
WeWorkの評判や、ソフトバンクがなぜか出資してしまった話は見たことがあったけど、このドキュメンタリーでやっと状況が理解できました。アダム・ニューマンなぁ…ITというかアメリカのベンチャー界のビッグマウスとしてスティーブ・ジョブズ、イーロン・マス…
<ネタバレあります> 映画の紹介文にすでに、「8歳の少女が殺人事件を起こす」と書いてあるし、ジャケット写真を見るだけでネタバレ感がありますが、少女の母がやけに気にかけている連続殺人犯の女性の話やタイトルから、この作品のテーマが”犯罪者の遺伝子…
友達(女性)がゲームにハマって、歌舞伎町の名が出るたびにいちいち「龍が如くみたい」って言うので、試しに見てみます。 上京以来ずっと歌舞伎町は近くて遠い存在…。よく通るけど、奥までは行かない町。歌舞伎町が舞台の映画とかドラマってけっこうあると…
1961年に国連事務総長が乗った飛行機が落ちたのか。衝撃的だな。平和の使者のような人が…と思うけど、大きな利害が彼にかかっている人もいたのか。 監督が映画冒頭からインチキ臭い、という理由で、内容もマユツバものかなと感じさせるけど、見せ方が取材さ…
ジャケットのイメージから、1930年代くらいの、フリッツ・ラングとかと同時代くらいの作品かと思ったら、「ブラックスワン」とか「マザー(私だけ、全然理解できずにトンチンカンな感想書いてたやつ)」の監督のデビュー作じゃないですか。 映画冒頭、モノク…
「白い帽子の女」に続いて、ブラピつながり(!?)で見てみます。(彼が小さい頃に見て衝撃を受けたとWikipediaに書いてあった) 感想は、この時代、子供向けパニック映画みたいな、怪獣やばけものと人間、あるいはそういったもの同士が戦う映画が数限りな…
冒頭の、オープンカーで風光明媚な土地を走りゆくブラピとアンジー。フランス映画みたいだ…。このときアンジーの名義には「ピット」が入っている。几帳面な。 彼女のプロフィールを見ると、10代の頃に鬱をわずらったなど、この映画の主人公をほうふつとさせ…
とうとう初めて、健診の結果コレステロール(LDL)が”要治療”の域に達してしまった。今までは、健診の前にしばらくイカとかステーキとか揚げ物とか食べなければいいんでしょ?くらいしか考えてなかったけど、これはちょっと本気出すしかない…。 私は最近、揚…
「サランドラ」ってタイトルはまったくの日本オリジナルなんですね。サスペリアの仲間みたいで、ポスタービジュアルと合わせるとなんとなく怖そうで良いです。しかし自由だな… 「エルム街」と「スクリーム」のウェス・クレイヴン監督。最初からなんとなくB級…
「空気人形」でもピノキオでもなかった。あくまでも事実を客観的に、ファンタジー化せずに対処した映画だった。ハートウォーミング・コメディというジャンルかな? これって多分、人形を亡き妻と思い込んでいる重い認知症のおじいさん、とかと似た感じなんだ…
設定が面白いので見たかったやつ。でも、落としどころをどうするのかなと思ってたら、やっぱり今一つ落としきれてない結末だったかな、と思います。 出ように出られない謎の音楽~ノイズ~割れるような頭痛は、孫悟空の「キンコジュ」みたいだな。私たちはし…
パズルで犯罪を解くようなミステリーかと思ったらシリアスな”未解決事件”のドラマだった。逃げを打つのがうまい容疑者と刑事との攻防が見ごたえありました。 それにしても、収監されてる容疑者に捜査中の刑事がお金や物品を貢ぐなんてこと、ありうるのか?日…
<ネタバレあり> 一世を風靡してたなぁ。4年前の作品。北村匠海は「アンダードッグ」でアクの強い演技を見たけど、このときは内向的だけど芯が強い少年の役だ。浜辺美波が演じる桜良はひたすら明るくて可愛い女の子。女の子が桜良に感情移入する少女マンガ…
原題は「Foodies: The Culinary Jet Set」、Foodiesっていうのは日本でいうグルメライターのことかな。食のために世界を飛び回る人たち。 美味しいごはんを食べたいと思うけど、最高じゃなくてもいいし、ワインの味がわからないので、ここまで極めようという…
コーヒーが好きだけどあまりお金を使いたくない私は、カフェに行くことは少なくて、最近は生豆を買って家で焙煎している。生豆って産地に関わらず安くて(※高級豆は産地にかかわらずもともと高いけど)、1kgの小口で仕入れても単価1000円くらいのものも多い…
インドの工場労働の実態を撮ったドキュメンタリー。タイトルが気になって見てみました。原題「Machines」には、働いている人間も機械みたいだ、という意図が込められていると思うので、ドキッとするような邦題は実はほぼ直訳かも。 染色工場で働いている人た…
<すこしネタバレあります> 面白かった。すごい力作だった。 瀧内公美が主役の社会ものと聞いて気になっていた上、私がいつも拝読しているレビュアーの皆さんが軒並みすごい点をつけているのを見て、行ってきました。ミニシアターエイドでもらった「未来チ…
ボランティアは手弁当なのだ。手弁当ということは、弁当も自分で作るし電車代も何も出ないのが普通と思われている、ということだ。どこの政府もきっと、ボランティアとかやる人はたっぷり年金をもらって時間を持て余している老人か、夫の稼ぎで働かなくても…
名義が違うけどゴダールが監督なんですって。パロディか何かのように、シリアスな顔をした学生風の女性が、新聞や雑誌の共産主義に関する文章を次々に読み上げる。「くたばれ観念論!」なんてセリフもあるけど、この映画が観念論そのもののような…。 で、映…
日本で期間限定レストランをやったドキュメンタリーを見たので、これも見たくなりました。お父さんがマケドニアから移住してきたアルバニア系イスラム教徒なんですか。名前でも見た目でも北欧の人かと思ってた。この作品では差別を受けながら育ったことも語…
世界一のレストラン、か…。憧れる気もするけど、ナイフとフォークも箸も上手に使えなくてマナーも適当だし、だいいち最高の味の最高さなんて私には多分わからないんだろうな。そんなすごい店が東京に一時開店してたことも知りませんでした。多分、お客さんは…
最近もうホラー映画が怖くない!とか言ってましたが、チープな作りで、一般人っぽい若者たちが見るからにヤバいヒッチハイカーを拾ってしまうところから始まるこの感じ、”トラウマ映画”にありがちな、「悪いこと言わないから見るの止めとけ」感がすごいです…
こんな美しいオードリー・ヘプバーンにファニーフェイスだなんて!納得できないけど、そういうことにして見てみます。 たぐいまれなくらい、モードなオープニング。でも、文学部の学生みたいな、小難しいことをつぶやくグレーのストンとしたワンピースの彼女…
おどろおどろしいですね~。昔のヨーロッパ映画という感じです。伯爵ヴィンセント・プライスのアクの強さ、フランチェスカを演じるジェーン・アッシャーのあどけなさ。ちょっと個性的な童顔で可愛い…。これは時代のアイコンになるキャラクターだわ。 致死率…
続けて見ると、見えてくるものがあるなぁ。 この作品では西島秀俊がナレーションをやっている。主役のトニー滝谷はイッセー緒方、美しく壊れた妻を宮沢りえ。彼女は「ドライブ・マイ・カー」のセックス中毒(のような感じ)のかわりに洋服を狂ったように買い…
吉田羊はいい。村上春樹の主人公は、目立たない人じゃなくてぱっと見はなやかで美しい人たちが似合うんだな。かっこいい人生を送っている人。でも心の中の暗闇は深い。村上作品は最初から今まで全部、大事な人を突然失った真っ暗闇を埋められず、あの世とこ…
「ドライブ・マイ・カー」を見たので、昔の村上春樹原作作品を見てみたくなりました。「ノルウェイの森」は(なんか違うなぁ)と感じたけど「バーニング」は面白かった。この作品は初めての映画化だというだけでなく、1979年の出版からわずか2年後の1981年、…
ユペール女史の出演作品を片っ端から「マイリスト」に入れておいたのを、ときどき思い立って見てみます。この映画は英語だけどノルウェー、フランス、デンマーク、アメリカ合作とのこと。 イザベル(役名も)を亡くした夫を演じてるのは、見たばかりの「ミラ…