日本映画(80年代まで)
桃井かおりと岩下志麻、真骨頂だなぁ。森田健作、若いなぁ。(桃井かおりと1歳しか違わないのに、現在の桃井かおりは若すぎる…さすがSK-Ⅱ…) この作品は松本清張自身が脚色もしたらしい。あて書きしたのかと思うくらい、それぞれの登場人物のアクが際立つせ…
1975年の映画。舞台は高知県の中村市といえば四万十川で知られていて、鯨やマグロの遠洋漁業の拠点でもある。小さい港町だと思ってたけど、バス1本で意外に大きな町に通じている。江藤潤はイメージ通り青くさい感じだけど、竹下景子が少し生意気な美少女ふう…
これも、いま見る人いないだろうなー 1968年の作品。歌は面白くて覚えてるけど、なんで大島渚が映画化したんだ?はしだのりひこはドラマによく出てたし 「花嫁」は「はしだのりひことクライマックス」がテレビで演奏するのを見た記憶があります。(当時「夜…
大島渚が作るような作品って監督自身のわだかまりをぶつけたような感じで、今はそういうのをまんがにしたものが多いような気がする。この映画が作られた1965年当時のまんがは、大人向けは仁侠ものとか侍ものとかポルノとか、子ども向けは青春スポーツもの全…
1962年の作品。林芙美子を高峰秀子、その母を田中絹代。 高峰秀子は若い娘の役だけど38歳か。「張込み」で生活に疲れた主婦を演じた4年後。明るい役をやるときのはじけるような笑顔はなく、世間の垢にまみれたぱっとしない娘です。うまいよなぁ、こういう演…
1971年に、当時の若者たちがイキがって撮った前衛映画。 私は若いとんがった人たちが何かにもがきながら生み出した作品には好きなものが多いけど、若い人はバカで無鉄砲だから愛しいわけで、こざかしい若者はめんどくさいのだ。この作品は、「あらかじめ失わ…
深作欣二監督がこんな文学的な作品も撮ってたんだ。吉永小百合のインタビュー本を読んだら見たくなってしまったんだけど、彼女が与謝野晶子を演じるって斬新だなぁ。まっすぐすぎて不倫とか絶対しなさそうな女性ってイメージなので。 ちょっとヨゴレた感じの…
アマプラで見かけて、あまりにド真ん中のシンプルなタイトルが気になってました。冒頭の見慣れない「新東宝」のロゴも、おどろおどろしい。 音楽というか音響効果は、ウルトラマンとか昔の怪獣映画みたいな、出はじめの電子音とかが使われてる。場面ごとのつ…
最近の戦争映画はおおげさな音楽を排して、現場音っぽい銃撃や息遣い、無音状態でむしろ観客の緊張感をうながすものが多いように思うのですが、この映画は始まってすぐ、美しい竪琴の奏でる音楽(手作りでこの美しい音はないけどな)が流れて、ふっと緊張が…
1970年の作品。千葉の住宅地といっても、電車の沿線の土地はまだまばらにしか開発されてなかった時代。 真っ赤なゴシック体で行頭記号までつけて表示されるクレジットが異様…。 美しい笑顔の加藤剛は平凡なサラリーマン。事件に巻き込まれそうな予感…そうい…
<ネタバレあり> 増村監督が、三島由紀夫原作を映画化するのに飽き足りず、彼を主役に1本撮ってしまいました。…いや違うな。「潮騒」や「炎上」はこの前だけど、これより後に映画化された作品も多い。「黒蜥蜴」、「憂国」、「音楽」…。他の作家の文学作品…
これは大橋裕之原作のアニメじゃなくて、三島由紀夫原作の1972年の作品。間違えてレンタルしたわけじゃないです(笑)。数年前にこの原作のほか数冊、彼が書いた大衆小説(「平凡パンチ」に連載したような)を読んだら、面白くて達者でびっくりしました。今…
1985年作品。まるで「男はつらいよ」みたいな雰囲気で始まります。これは名古屋の沖縄集落が舞台なんだ。 担任の先生を誘拐して身代金で儲けようとする不良高校生、ヌードダンサーが町に帰ってきて原発ジプシーと結婚するという。これって1985年のリアルかも…
1952年の作品、主演は田中絹代。 教科書にも出て来た「好色一代女」の映画化。好色といっても片っ端から手を出すんじゃなくて「恋多き」という意味でしょうか。この映画では「男運が悪い」という意味しかなさそうです。田中絹代は真面目でひたむきな薄幸女性…
「モスラ」割と最近見たはずなのに、見覚えがないな…と思ったら、これじゃなかった。モスラの出る映画って10本も作られたんですね。この映画は、小美人の服装が花みたいですごく可愛いし、モスラの造形も愛嬌があります。モスラの卵も小じゃれたイースターエ…
江波杏子は、すごく大人っぽい中年の女性というイメージだから、若くてびっくり。(なんで驚くんだろう、誰だって若い頃はあるのに)寺田農も若いなぁ、細いなぁ。 津軽の荒い波、情緒あるなぁ。だいいちDVDジャケットがいいですよね。大人の日本昔ばなし、…
借りるのに勇気がいるタイトル!(笑)でも全然まったく、いやらしい映画じゃないです。 海外の映画好きの人たちが、梶芽衣子の出演作品のイメージイラストを描いたのをたくさんTwitterで見たのですが、その中にこの作品もあって、見てみたくなりました。 ま…
歌舞伎をよく見てた時期があったんだけど、外資系勤めが長かった私には信じられない男尊女卑や厳格な身分制度が当然で、耐えられず逃げ出したり死んだり殺し合ったりする男女が美しく描かれるという世界観が、むかむかする一方で、胸が痛くなるほどの感動を…
1983年の「火曜サスペンス劇場」を劇場版として1998年にリリースしたもの。 冒頭に岩崎宏美の歌の「火曜サスペンス劇場」のタイトルバックが流れるんだよ。これテレビ番組そのものじゃない?あまりに昭和感が強くてちょっとびっくり。画質も相当悪いけど、当…
これもずっとまた見たかったんですよ。大友克洋の単行本は大学生の頃むさぼり読んだものでした。映画はいつどうやって見たのか思い出せないけど、VHSをレンタルしたのかな。 AKIRA COMMITTEE(アキラ製作委員会、ですね)という文字が冒頭に表示されて、逆輸…
1964年の作品。一世を風靡したらしく、その後に生まれた私でも「甘えてばかりでごめんね」という歌を覚えてます。(あれは実は映画より前に出た、関係ない歌らしい)小さい頃、姉とマンガのようなものを描いて遊んでたときに、姉が”骨肉腫で顔の半分を取るこ…
映画史の中で語られる「化け猫女優、入江たか子」について、一本くらいは見ておこうという趣旨でレンタル。でも本当は、戌年生まれで猫嫌いの父が、母に内緒でこっそり「小さい頃に見た化け猫映画が怖かった」と話してくれたことが忘れられなかったこともあ…
塚本晋也自身が主演で、彼の実弟のでボクサーの塚本耕司が共演。二人で争う女は藤井かほりが演じます。3人とも存在感が濃くて、異常に熱くわだかまるマグマみたいなものが体の中に詰まっている感じ。塚本作品って変わらないなぁ。マグマはどこから来るのか、…
とってもとってもロマンチックでセンチメンタルな、昭和30年代の少女マンガみたいな映画。初期のアメリカの無声映画とかも、このくらいロマンチックなものってけっこうあったんじゃないでしょうか。淀川長治が「キレイキレイ」と表現したような。リリアン・…
1926年の作品。まあなんと昔の映画。昭和の初めです。精神病棟らしい、窓にパイプの入った小さい個室で、いかにも狂女然とした人たちが狂態をさらしています。音楽はあるけど台詞はない。サイレント映画だけど、画質が悪いことを除けば少しも古さは感じませ…
今村昌平の作品を見るのは久しぶり。集中して映画を見始めた頃に衝撃を受けた作品がいくつもありました。この作品は「山さん」(太陽にほえろ!での役名)が悪者なんだ。冷静沈着なあの山さんが…。このとき32歳、まだいい人にも悪い人にも見えない。 今村昌…
子どもの頃にテレビで見たかもしれないけど、怪獣も出てこないし、大人の人たちが怖い顔して言い合ってる場面が多いので、多分ちゃんと見てないと思う。 小林桂樹がまさかのヨゴレ役、というか高名な科学者なんだけど見た目がヨレヨレなのが珍しい。藤岡弘が…
超大人気シリーズでありながら、ずっと下町のロケで制作してるイメージが強くて、冒頭からけっこう豪華な海賊船のセットが現れて「意外とお金かけてんなー!」。マンネリを避け、ヒットのごほうびとしてもこういう趣向にしてみたのかもしれません。 寅さんシ…
これはどういう映画なんだろう。この監督の作品は初めてです。もう見た方々の感想を見ると、めっちゃ点数低い人と100点の人がいる。予想できない(笑) 主役の松本穂香、見たような見ないような…プロフィールを読んでやっとわかった。「ひよっこ」で有村架純…
図らずも今朝の「あさイチ」に原作者の東村アキコが出てこの映画について語ってました。K-POPアイドル2PMのジュノが好きすぎて、熱烈なファン(東村氏自身も含まれる)のあいだで彼を日本に呼ぼうという話が出る→彼の出る映画を作ろう→東村、彼を主役にマン…